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やさしい時間
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八千草薫さんが亡くなられました。
とても好きな女優さんでした。

生きていれば母もちょうどこのくらいだと思いながら
いつも拝見していました。


おっとりしているように見えて
その昔ある歌手のドラマで途中母親役を降板されるという
プライドの高い方という印象が強く残っていました。

その頃(たぶん)『俺たちの旅』ではオメダの母親役も。

どちらも再放送で記憶に刻まれています。


そして八千草薫さんと言えば
『岸辺のアルバム』です。

不倫ドラマの先駆けのようなドラマで
私はたぶん途中からですが母と観ていました。

竹脇無我さん、中田喜子さん、国広富之さんと
なぜかすごく鮮明に覚えています。


先日の台風で多摩川が氾濫したとき
すぐこのドラマが浮かび、家族と話したばかりでした。


その後(かなり飛びますが)
山田君とはるかちゃんの『白夜行』や
『最高の離婚』などなど数知れないドラマと映画の出演。

やさしい母親役からかわいいおばあちゃん役になっていきました。

そしてどんな時代でも、
どんな役にでも
凛とした姿があったように思われます。

どの時代のドラマでも、
何度でもまたその演技を見たくなる魅力ある女優さんでした。



そして私は『やすらぎの郷』が
最後に観たドラマになりました。





八千草薫さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。



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